京都の平熱、私の微熱 [書籍]
これを京都本の中に括っていいのなら、今まで私が読んだなかでは断トツに面白い本です。
まず題名がいいです。これだけでやられたーって感じになる。そして何より京都がラーメン王国であるところから話が展開していくのが素晴らしい。もうここで作者のことは全面的に信用していいという気持ちになります。まあ鷲田清一の書物は面白いですからね。安心して買っていいのですけれど、出だしで京都のラーメンですから、それは、
ああ、わかっているな (なんて失礼!)
とつぶやくしかないのであります。
さらに、百万遍の喫茶店の話からはじまって、ボードレールの引用で終わるところなんかは、なんか妙に胸がつまってしまって。
京都となると、ちょっと体が微熱っぽくなるwisteriaでした。
2007-04-13 23:30
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0