黄色の繭 [書籍]
今朝の朝日新聞によると、国立感染症研究所と農業生物資源研究所などのグループは昔の蚕が作ったとみられる黄色の繭を作らせることに成功したとのこと。
黄色の繭というと、飯島和一の『黄金旅風』だ。
あいつが手にしたのは、考えてみればこの黄金の繭だけだった。あの折、俺は二つしかやらなかった。それが悔やまれて、才介が死んでからもう一つ置いてきた。あいつは象牙細工の飾り箱に桐の小箱を収めて、真綿まで敷いて、昔くれてやった二つの繭玉を大切に収め入れていた。・・・・いつか才介と二人で船を仕立て、東京(トンキン)から黄金の繭を山と積んで帰ってくることを夢見た・・・・。
この文だけ取り出してもどうもだめだな。最初から読むと、、、涙がとまらない。
2007-05-21 23:41
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