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村上春樹の傷 [書籍]

資料の整理をしていたらこんなメモ書きがでてきた。

ダンス・ダンス・ダンス(上)
「そういうのって慢性化するってことなんだ。日常に飲み込まれて、どれが傷なのかわからなくなっちゃうんだ。でもそれはそこにある。傷というのはそういうものなんだ。これといって取り出してみせることのできるものじゃないし、見せることのできるものは、そんなの大した傷じゃない」

心臓を貫かれて、マイケル・ギルモア著村上春樹訳
訳者あとがき
この本をひとつのテキストとして、「ある種の精神の傷は、一定のポイントを越えてしまえば、人間にとって治癒不能なものになる。それはもはや傷として完結するしかないのだ」ということを、僕は理解できたような気がする。頭によってではなく、皮膚によって。理論としてではなく、ひとつの深いリアルな実感として。

このメモをとっていた時、俺は何を考えていたのだろう。

ダンス・ダンス・ダンス〈上〉

ダンス・ダンス・ダンス〈上〉

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 文庫

心臓を貫かれて

心臓を貫かれて

  • 作者: マイケル ギルモア
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1996/10
  • メディア: 単行本


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